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2009年02月12日

何か「日経」弱いな〜と思う時・・・

 12日の外国為替市場でドル円・クロス円は上値の重い展開となっています。株安を背景にした円買い・外貨売りが入っているようです。豪ドル円に関しては豪連邦統計局が発表した1月の豪雇用統計で、新規雇用者数が1200人増と市場予想平均の1万8000人減に反して増加したことが好感されて買いが入っています。(豪ドル円の上昇でややクロス円も下げ渋る感じもあります)
 さて、先日新たな金融安定化策が発表されましたが、マーケットが出した答えはNYダウの400ドル近い下落という冷ややかものでした。まあ、これは色々な意味で致し方ないかと・・・。むしろ、今後CDOの買取り価格などに関して詳細が決まれば(あくまで決まれば)好感されるのでは?と思ったり。少し楽観的でしょうか?

 それよりも個人的には10日のCDS市場で国内企業の社債保証コストが上昇していることが気になります。同日の日本企業50銘柄から構成されるMarkit iTraxx Japan 5年物のスプレッドは418bpと過去最高値を更新しました。来週発表予定のGDPも相当の落ち込みになることが予想されていますし、米国がなんとかなればと「他力本願」的なことでは国内の景気も回復は見込めない感じもするのですが・・・。
(以下、朝日新聞より)
 今の景気後退は、「戦後最悪」になるという見方が強まっている。民間シンクタンク35社の予測の平均によると、昨年10−12月期の実質国内総生産(GDP)は、戦後2度目となる前期比10%超(年率換算)のマイナス。08年4−6月期から始まったマイナス成長は今年7−9月期まで続き、戦後最長の6四半期連続に及ぶという。
 内閣府の外郭団体である経済企画協会が10日、調査結果をまとめた。政府は16日に昨年10−12月期のGDP速報値を公表する。
 民間予測によると、昨年10−12月期の実質GDPは年率換算で10.6%減。統計をさかのぼれる55年以降で、2ケタのマイナス成長は第1次石油危機の影響を受けた74年1−3月期(13.1%減)の1度だけ。四半期で見た場合の実質マイナス成長は、バブル景気崩壊に伴う「平成不況」の93年と、ITバブル崩壊後の不況期の01年にそれぞれあった3期連続が最も長い。

 そう考えると、「NYダウが上げても日経は弱いな〜」と思うことが多々ありますが(例えば、先週末のNYダウが大幅に上昇したことでCME日経225先物が8340円となったにもかかわらず、9日の日経平均株価が8000円を割れて取引を終えたり)、何となく納得がいきます。
 本日は日経225オプション2月限の取引最終日です。さすがにコールもプットもプレミアムは下げております。売っている方はしっかり買い戻しておきたいところですね。明日の寄り付きまで何があるか分かりませんし。

 それではまた来週書きます。

globalinfo at 10:23
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