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2008年12月11日

ボラティリティーは低下傾向ですが・・・

 こんにちは、中村です。最近、空気が乾燥していますので、朝起きると喉が痛いのですが、皆様は大丈夫でしょうか?トレードもある意味体力勝負っ!体調管理はリスク管理同様大事ですよね。
 さて、10日のニューヨーク市場は「米自動車メーカー救済案への不透明感」と「ユーロ高」と言ったところでしょうか。このところのNY市場では円絡みの取引に方向感があまりなく、ドルストレート(ユーロドルやドルスイス)の動きが中心になっております。とくにユーロドルの上昇が目立ちますね(ユーロポンドがユーロ導入来高値を更新していることもありますが)。
 また、注目の「米自動車メーカー救済案」に関してですが、10日東京市場では基本合意に至ったとの報道が流れ。これを受けて10日夜(NY時間朝)には最終合意できてトントン拍子に議会を通過して今週中には大統領に送付して。との空気が当初あったのですが・・・徐々に怪しい雲行きに。共和党との折り合いがなかなかつかずに調整が難航しているようです。
 思い出されるのは金融安定化法案を米下院が否決した9月29日。まさかまさかの・・・否決でした。株価も「まあ余裕でしょう」的な感じでグングン上がっていましたが、過半数に届かないと分かると、そこから急落です。ダウ平均株価の下げ幅は過去最大となりました(リアルタイムでCNBCを見ていた方は鮮明に覚えていらっしゃるでしょう)。
 たぶん、まだこれが皆さんトラウマになっていますので、逆に「米自動車メーカー救済案」が難航しているとの報道くらいではあまり反応はしないようですね。さすがに、議会でまた否決されたら反応はあるでしょうが。とくに現在はネタが少なくなってきていますでの、しっかり法案関連のニュースはチェックしたいところですね。


 さて、通貨オプション市場ではドル円の予想変動率(インプライド・ボラティリティー)がこのところ低下傾向にあります。1カ月物アット・ザ・マネー(ATM)は10月27日に付けた38%台半ば付近からは半値ほどの水準まで下げています。ドル円の90円台前半は依然円高・ドル安水準ではありますが、「目が慣れてきた」ということでしょう。ここから円安・ドル高が進むと考えている参加者が多いということではなく、あくまで最近のレンジ相場で値幅が以前よりは縮小傾向にあるということでしょうか。
 ドルのコール(買う権利)オプションとプット(売る権利)との比較で持ち高の偏り具合を示すリスクリバーサル(ドル高方向への変動率からドル安方向への変動率を引いた値)をみると、マイナス7.9%前後となっております。なかなかこちらもマイナス幅が縮小しておりません。ちなみにこれはドルプットオプションの需要がコールオプションの需要よりも高い水準にあることを示しております(ドルプットオーバーというやつですね)。


 日経225オプションのこと書けよとの突っ込まれてしまいそうですが、来週こそは書かせて頂きます!

globalinfo at 09:24
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