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2009年04月17日
さて、17日のニューヨーク商品取引所（ＣＯＭＥＸ）で、金先物相場の中心となる６月限は頭の重い展開。21時30分時点では前日比8.0ドル安い１トロイオンス＝871.8ドルで取引されています。一時867.3ドルまで値を値を下げる場面がありました。欧州株相場の上昇や、シティやＧＥの決算が予想より強い内容となったことを受けて、「安全資産」としての金の魅力が薄れたようです。外国為替市場でドルが対ユーロなどで上昇したことも、ドルと「逆相関」が生じやすいとされる金の重しになりました。
さて、金相場は２月20日に一時1000ドルを回復した後、４月６日に865ドルまで下押ししましたが、「調整の範囲内」との見方も多く、相場への強気な意見が聞かれています。英貴金属調査会社ＧＦＭＳは「1000ドルを回復し、おそらく1100ドルを超えるであろう」、「スクラップの売りは増加し、鉱山会社のヘッジの買い戻しも減少しているが、これ以上の『投資』需要があると予想する」と、かなり強気な見方を示しました。
また、貴金属精錬会社ＭＫＳファイナンスは、アジアからの再生金の輸出が加速しており、需要が拡大した際は供給が不足する可能性があるとして「6月までに過去最高値を更新する」との見通しを示しています。
一方で、世界的景気の先行きについて過度の悲観論が薄れたことに伴い、全く逆の見通しも聞かれるようになりました。フランスの銀行大手ソシエテ・ジェネラルはＧＦＭＳとは反対に「スクラップの売りが1000−1400トンあると予想し、『投資』需要よりもスクラップの売りの方が大きく750ドル付近まで下落する」との見方を示しました。
もっとも、「原油」の時と同様に、このような見通しは参考程度にとどめるようにしたいところですが、ある市場関係者からは「私はどちらかといえばソシエテ・ジェネラルに一票。やはり実需のほうが強いのでは」との声が聞かれています。
個人的には現物でタンスに入れて置きたい気もしますが、まずは６日の865ドル。そして、昨年10月24日から２月20日までの上昇局面におけるフィボナッチ38.2％戻しの882.9ドルレベルを完全に下向抜けてしまったため、50％戻りの844.3ドルレベル。このあたりがサポートとして意識されるのか？それとも下抜けてレンジを切り下げるのかを見極めてから考えたいところです。
それでは、また書きます！
2009年04月16日
さて、前日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は３日ぶりに反発。終値は前日比109ドル44セント高の8029ドル62セントとなりました。序盤はさえない値動きが続いていましたが、この日までに大幅に続落していた反動で、金融株を中心に押し目買いが入ったようです。ＪＰモルガン・チェースが6.0％高、バンク・オブ・アメリカが3.4％高となりました。アメリカン・エキスプレスは、クレジットカードの返済不履行について改善の兆しがあるということで11％超高となりました。一方、14日夕（日本時間15日朝）に決算を発表したインテルは、同時に発表した業績見通しが慎重だったと受け止められたため、2.4％の下落となりました。これを受けて、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は終日上値の重い展開となりました。
シカゴ・オプション市場（ＣＢＯＥ）でＳ＆Ｐ500種株価指数オプションの値動きに基づいて算出される変動性指数（ＶＩＸ）は低下。一時36.10と昨年9月25日以来の水準まで下げました。市場関係者からはＶＩＸの低下傾向について「米金融機関の好決算や、ストレステストで追加支援が必要と判断される銀行はないとの期待が出るなど、金融不安が徐々に落ち着いている兆しがある」との声が聞かれました。
この流れを受けて、本日の日本株は反発が見込まれています。ただ、中国のＧＤＰや今晩の米重要指標やＪＰモルガン・チェースの決算を見極めたいとの声も多く、一方的に買いが入る展開は想定しづらいとの声も。
ところで、米経済専門メディアのブルーンバーグの「ブルーンバーグ・プロフェッショナル・グローバル信頼感調査」によると、日経平均株価に対して今後６カ月に上昇を見込む「強気な見方」が示されたようです。ちなみに、ブラジル・ボベスパ指数やメキシコ・ボルサ指数、イタリア・ミラノＭＩＢ指数に対しても回答者は強気だったようです。
もっとも、回答者というのは金融機関で働くプロ･･･ですが、ひょっとしたら（というか、かなりの確率で）「暇つぶし」程度に回答しただけで、「そのときの気分やノリで」なんてこともあるでしょうから、あくまでご参考程度に･･･。
それでは、また来週書きます！
2009年04月15日
おはようございます。中尾です。
昨日発表された米小売り売上高は予想に反して前月比1.1％減少となって、ウェルズ・ファーゴ、ゴールドマン・サックスの決算・決算予想などで楽観的な見方が広がっていた市場に冷や水を浴びせた格好です。明日の米住宅着工・建設許可件数へも少し注意が必要かと思います。
米小売、株安を受けてドル円も98円台まで下げてきています。昨日の200日移動平均線が98.97円にありまして、14日の終値はちょうどその水準でした。
ただ、15日に営業日が変わりますと綺麗に200日線（98.93円）を下回った水準で寄り付き、今日は25日移動平均線（98.50円）が下支えしている形です。今日は一回98.40円までつっこんでいますが、いったん25日移動平均線の上まで戻っています。
昨日のクリック365でのドル円はロングか急増しています。ここまで切っていれば大丈夫かも知れませんがまだ切れていないとすると、25日移動平均98.50円を割り込めば更に下げ足を速めそうです。その場合の下値余地ですが97.50円、3月30日の安値95.96円ぐらいまで広がってしまいます。今日のNYの終値はかなり注目となりますね。
最後に読んだ本ですが、ちょっと金融経済関係の本が読めていません、まったくジャンルが違いますが「「プレイボーイ」の人生相談」を読みました。
これは週刊「プレイポーイ」上で行われている人生相談を本にしたものですが、週刊誌をご覧の方はご存知の通り、人生相談といっても、道徳的な倫理的な返答がなされているということはありません。（なされていません（笑））
回答者の生き様が反映されたかなり面白い返答がなされています。期待せず書店で手に取りましたら、面白すぎで衝動買いしてしまいました。テレビや著書から受ける回答者のイメージとは全く異なる返答を読んでいて驚くようなものばかりです。
回答者を挙げますと
遠藤周作、岡本太郎、石原裕次郎、開高健、野坂昭如、赤塚不二夫、松山千春、吉本隆明、松本人志、アントニオ猪木、武田鉄矢、リリー・フランキーなど
です。
ためになる本？ではありませんが、時間が空いたときに読んでみて下さい。
来週こそは経済関係の本を取り上げたいと思います。
2009年04月14日
皆様、こんばんは！タマラです。
エマージング諸国が抱えている多くの問題の中ではポーランドの「ユーロ導入」やトルコの「IMFとの融資協定」の件は最近、微妙に似てきたような気がします。両方ともそれぞれの国にとって極めて重要な課題であるものの、明確な結論がなかなかでてきません。また、もう一つの共通点といえば、進展具合についての情報不足でしょう。トルコやポーランドの政府はだいたい2週間に１度、関係者の発言か声明を発表して、「我々の目標が変わらない」とか「目標が近い」とか「間もなく大きな進展を向かえるだろう」等等の発言をもう半年以上に繰り返しています。その度に、市場関係者の期待が高まり、ズロチかリラに若干「買い」が入る模様です。ただ、その後、沈黙が続き、それぞれの通貨は他の要因で動き始める。そして、またもや要人発言がでて、市場関係者の期待が高まり等の繰り返しとなっています。
この状況をみると、幾つかの面白いポイントが思い浮かびます。
１． 市場は期待が何回も裏切られても、それでも関連情報に反応するというのはこの問題が非常に重要である証拠です。市場関係者がその解決の必要性に根強い信念を持っているようです。そのため、決定発表が行なわれば、リラやズロチが大幅に上昇する公算は高いです。
２． 両国の政府の本音は「解決に前向き」ではなさそうです。トルコの場合、以前にIMFからの指導のもとで、経済再建を行なった経験があるが、今度こそ、誰の力も借りず景気回復を達成して見せたい姿勢がみえみえです。また、経済危機の影響で支持率が下がりつつあるトルコ与党のＡＫＰ(公正発展党)は自力で危機脱出を成し遂げれば、政治生命を維持するように大きな助けになると考えられます。なお、IMF側の条件を全部飲み込むことになれば、「公務員の給料を引き下げる」「公共事業を削減する」等の「投票者に人気がない」決断を攻められることになります。一方、ポーランドの政府はユーロ導入の前提として、2009年前半にズロチを欧州通貨制度の為替相場メカニズムERM�兇房茲蠢箸爐犯�表しているが、ERM�兇房茲蠢箸爐砲老�法改正を行わなければなりません。そのため、野党のPisからの協力が不可欠であるが、与党がPisとの交渉になかなか踏み込まない様子です。結局、両国の政府は今まであまり積極的な姿勢をとらず、問題を先延ばしして、時間稼ぎしていました。ただ、国内企業や市場関係者からの圧力が衰えの兆候を見せないため、政府が先に進む選択肢しかないようです。
３． 今月、発表される政策金利の引き下げ値幅が今後の動きの大きなヒントになると思います。先ず、17日に発表されるトルコの政策金利の引き下げ値幅が75b.p.かそれ以上となれば、政府がIMFの条件を積極的に受け入れる姿勢をとり、融資協定の正式な締結が本当に近いかもしれません。一方、ポーランド中銀が29日に発表される利下げが市場の予想通りかこれを下回る結果になれば、当局がズロチのボラティリティを強く意思している証拠となるでしょう。そうすると、ERM�兇�２００９年後半に導入される可能性も高いと想定します。
2009年04月13日
過去になどか歯について書かせてもらっていますが、そもそもお金がテーマであるにも関らず、歯のことを書くのは、一応理由がありました。
人から聞いた話ですが、自前の歯には、1500−2000万円の価値がある！という方がいらっしゃるそうです。これは仮に全部の歯が抜けてしまって、それを補い、今と遜色ない状態にするとしたら、これくらいかかるということらしいです。入れ歯をぱこっとはめただけでは、うまくかめないこともあるので、それよりも高いレベルの施術をした場合ですが。。。そう考えると、日ごろから歯は大切にしないといけない…と切に思います。
